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算命学で「相性」を見る意味とは?

「彼との相性、どうなんだろう?」
「このまま結婚して大丈夫?」


「最近、家族とどうも噛み合わない…」
こうした疑問や不安を抱いたとき、「算命学」は非常に奥深いヒントを与えてくれる占術です。
東洋の命理学の一つである算命学は、生年月日から導き出される命式を用いて、人間関係や運勢の傾向を分析します。

この記事では、陽占・陰占・天中殺という3つの視点から相性を読み解く方法をわかりやすく解説します。
単なる「合う・合わない」だけではなく、「どう付き合っていくか」という前向きな活用の仕方も紹介します。
算命学における相性の考え方
算命学では、人との「相性」を多角的に見ることが大切だとされています。
そのために用いるのが以下の3つの観点です。
- 陽占(ようせん):人格・表面の性格
- 陰占(いんせん):本質・エネルギーの相性
- 天中殺(てんちゅうさつ):運命的な組み合わせの影響
それぞれ、どう見ていけばいいのかを解説していきます。
陽占:人体図と十二大従星から見る相性
陽占では、人体図と呼ばれる配置図を用いて、十二大従星(じゅうにだいじゅうせい)の組み合わせで相性を見ます。
特に重要なのが「右足(第一従星)」の星同士の関係です。
主な相性のパターン
組み合わせ | 意味と関係性の例 |
---|---|
大吉 | 補い合える最強の関係。自然と惹かれ、長く続きやすい。 |
吉 | 基本的に良い関係。やや凸凹があるが、成長できる。 |
凶 | 考え方や価値観にズレがある。努力次第で改善も可能。 |
例えば、「貫索星」と「禄存星」が右足にある場合、「大吉」の関係とされ、互いにバランスのとれた協力関係が築ける可能性が高いです。
陰占:日柱天干による五行の関係
陰占では、日干(にっかん)同士の五行(木・火・土・金・水)関係を中心に相性を読みます。
五行の相性分類
- 相生(そうしょう):良い関係。エネルギーを与え合う(例:木 → 火)。
- 比和(ひわ):似た者同士。仲間意識が強い(例:水 ↔ 水)。
- 相剋(そうこく):摩擦が起きやすい関係(例:火 → 金)。
干合による強いご縁
さらに、日干同士に「干合(かんごう)」がある場合、特別なご縁を感じやすいとされています。
干合の組み合わせは以下の通り:
- 甲 × 己
- 乙 × 庚
- 丙 × 辛
- 丁 × 壬
- 戊 × 癸
たとえ相剋の関係でも、干合があることで関係が深まりやすいという逆転パターンもあります。
天中殺による相性の捉え方
天中殺は、生まれ持った「運気の空白期」ともいえるもので、6つのタイプがあります。
2人の天中殺の組み合わせにより、運命的な作用や相互補完が生じるケースもあります。
天中殺の組み合わせ例
組み合わせ | 傾向 |
---|---|
同じ天中殺 | 波長が似ていて安心感がある。 |
対極の天中殺 | 強く惹かれるが摩擦も多め。 |
無関係 | 自立した関係になりやすい。 |
相性が悪いとされる天中殺の組み合わせでも、「関係を深く学ぶ」運命的な要素が込められていることもあります。
相性の見方は「良し悪しだけじゃない」

算命学で相性を見た結果が「凶」や「相剋」だった場合、「この人とは合わない」と落ち込んでしまう方も少なくありません。
しかし、相性=白黒ではなく、グラデーションのようなものです。
「合わない」=「終わり」ではない
- 相剋関係は成長のチャンスでもある
- 干合があれば強く結びつくことも
- 天中殺が逆にバランスをとる作用をもたらすことも
相性は「今後どう関わるかを考える材料」として捉えることが大切です。
実際に命式から見る相性のステップ
命式の準備
まず、自分と相手の生年月日をもとに命式を作成します。
無料の命式作成ツールを使えば、陽占・陰占・天中殺まで簡単に確認できます。
陽占の診断
- 人体図で右足(第一従星)を確認
- 自分と相手の星の関係性を見る(大吉・吉・凶)
陰占の診断
- 日干(天干)を確認し、五行の関係性をチェック
- 干合があるかどうかも確認
天中殺の照らし合わせ
- 自分と相手の天中殺を確認
- 相性の傾向を読み取る(同じ/真逆/無関係)
総合判断
- 陽占・陰占・天中殺を総合的に見て、偏りがあるかどうかをチェック
- 良い点を活かし、懸念点には意識的に対応するスタンスが大切
よくある相性パターンとアドバイス
陽占「大吉」× 陰占「相剋」
→ 感覚は合うが、内面的なすれ違いが起きやすい。
アドバイス:価値観の違いを受け入れるコミュニケーションが鍵。
陰占「干合あり」× 天中殺「対極」
→ 強く惹かれるが、喧嘩も多くなりがち。
アドバイス:衝突のたびに関係の「意味」を考えると、深まる。
陽占「凶」× 陰占「相生」
→ 行動や性格のズレはあるが、根底では相手を支えられる関係。
アドバイス:表面にとらわれすぎず、相手の長所に目を向けて。
まとめ・結論

算命学による相性診断は、陽占・陰占・天中殺という複数の視点を総合的に見ることで、非常に深い理解が可能になります。
- 相性は「合う・合わない」だけでは語れない
- 関係性の中でどう成長できるかが本質
- 気になる人との相性を見て、どう関わるかのヒントにしよう

大切なのは、占いの結果に振り回されることではなく、それをどう受け止めて活かすかです。算命学は、そのヒントを与えてくれる心強いパートナーなのです。