
「自分らしい生き方って何だろう?」「命式から本当の適職を知りたい」
そう感じたことはありませんか?
四柱推命や算命学などの命理学には、“宿命の偏り”が際立つタイプが存在します。それが「完全格」です。
完全格は、運勢の方向性が極端なまでに一点集中しているため、普通の命式とは異なる特性や生き方のヒントが得られる稀有な存在です。
運勢のスケールが大きく、特定分野で成功しやすい反面、バランスを崩すと破格(エネルギー崩壊)にもなり得ます。
本記事では、完全格の基礎から7タイプの構造・性格・適職・命式例までを徹底解説。
自分に合った生き方のヒントを見つけたい方へ向けた、保存版ガイドです。
目次
完全格の基礎知識
格法と完全格の定義
四柱推命や算命学では、人の命式を「格」によって分類し、その人の資質や適職、運勢の傾向を読み解きます。
- 格法とは:日干を中心に、他の干支との関係性から命式の流れ・偏り・調和を見る技法。
- 完全格とは:命式全体がひとつの五行や象意に極端に偏っており、その方向性が明確なタイプ。
例えるなら「一方向に全てを賭けた宿命」とも言える特化型です。
完全格の定義と特徴
完全格とは、命式内の五行や干支のバランスが非常に整っており、特定の格局が明確に成立している状態を指します。通常の命式では複数の性質が混在しますが、完全格の場合は一貫したエネルギーが流れており、「宿命通りに生きると成功しやすい」と言われます。
完全格/一点破格/準完全格の違い
種類 | 特徴 |
---|---|
完全格 | 命式全体が一つの五行・象意に従い、調和が取れている |
一点破格 | 条件は整っているが、1点だけ破格要素が含まれる |
準完全格 | ほぼ完全格だが若干の他要素が入り、純度が下がる |
これらは見た目は似ていても、運勢の強度や安定性が異なり、見誤ると鑑定ミスにつながることもあります。
完全格のメリット・デメリット(共通点)
- メリット
- 圧倒的な突破力
- 強い専門性
- カリスマ性、影響力
- デメリット
- バランスを欠きやすい
- 環境に合わないと孤立しやすい
- 運勢の波が激しい
タイプ別完全格の特徴と読み解き

各タイプについて「意味」「性格」「適職」「注意点」「命式例」で整理します。
従財格
- 構造条件:日干が財星に囲まれ、印星が存在しない
- 性格・傾向:現実主義、金銭感覚抜群、実務力重視
- 適職:経営者、営業、金融、物流など
- 注意点:私利私欲に偏ると信頼を失う
- 命式例(仮):甲子日生、財星が全体を占め印星なし → 完全従財格
従生財格
- 構造条件:食神・傷官が財星に生じる命式構造
- 性格・傾向:表現力+金運、アーティスト×ビジネスの融合型
- 適職:芸能、美容、フリーランス、WEBデザイナー
- 注意点:自己中心になりやすい
- 命式例:乙巳日生、傷官・財星多く印星なし → 従生財格
従生格
- 構造条件:印星(偏印・正印)が突出し、官殺・財星がない
- 性格・傾向:知性・精神性が高く、探求心旺盛
- 適職:研究、教育、宗教、心理カウンセラー
- 注意点:現実離れしすぎないように注意
- 命式例:丙辰日生、印星多く他なし → 従生格
従官格
- 構造条件:官星に囲まれ、印星や食傷星がない
- 性格・傾向:真面目、責任感、ルール重視
- 適職:公務員、法曹、教育者、組織の管理職
- 注意点:柔軟性を失わないこと
- 命式例:辛丑日生、官星偏在 → 従官格
殺印相生格
- 構造条件:七殺を印星が制し生かす構造
- 性格・傾向:強いリーダーシップ、名声欲
- 適職:政治家、実業家、起業家
- 注意点:暴走するとトラブルに
- 命式例:壬午日生、七殺+印星が均衡 → 殺印相生格
一気格(例:一気成印格)
- 構造条件:天干地支がすべて同一五行に集中
- 性格・傾向:一途・自立・高集中力
- 適職:専門職、技術職、独立開業向き
- 注意点:孤立しやすく、柔軟性に欠ける
- 命式例:庚申日生、全干支が金 → 一気成印格
その他/変化型格(準完全格系)
- 特徴:上記条件に近いが、若干の他五行を含む
- 性格・傾向:柔軟・応用力あり
- 適職:企画、マルチクリエイター、戦略立案など
- 注意点:方向性がブレやすい
- 命式例:癸巳日生、印星多めだが他五行あり → 準完全格
タイプ比較と選び方の視点

7タイプ比較一覧
格タイプ | 強み | 向く職業 | 主な注意点 |
---|---|---|---|
従財格 | 金銭感覚、実務力 | 経営、営業 | 欲深さ |
従生財格 | 表現+財運 | 芸術、自由業 | 自己中、波がある |
従生格 | 知性、感性 | 教育、研究 | 非現実的 |
従官格 | 責任感、安定感 | 公務、管理職 | 融通が利かない |
殺印相生格 | カリスマ、統率力 | 起業、リーダー職 | 強引すぎる |
一気格 | 一貫性、集中力 | 技術職、専門家 | 孤立、過集中 |
変化型 | 柔軟性、応用力 | 企画職、コンサル | 軸がぶれやすい |
自分がどの完全格かを見分けるには?
- 日干から見て、命式全体が一つの五行に極端に偏っているか
- 印星・官星・財星などが均衡を崩していないか
- 守護神の有無や破格要素の確認
複数格が重なる場合は?
- 主格を中心に、副格を補助的に扱う
- 状況や年運によって「生きる格」が変化するケースもある
完全格を生かす実践ヒント

運勢期での注意点
完全格は運勢の波が極端。特に大運・歳運で破格しやすいので、以下に注意:
- 守護神が巡る時期 → 最大の飛躍
- 相剋が巡る時期 → ダメージが大きい、環境の調整が必要
弱点補強アプローチ
- 守護神のアイテム(色、食、方位)を取り入れる
- 欠けた五行を持つ人と組む、など
行動スタイルの調整
- 「適職」よりも「役割」で見ることが重要
- 自分が主導か補佐かを明確にすると◎
心理マネジメント
- 孤独感に対処するセルフケア
- 自己理解の深化と自己受容を
まとめ・展望

完全格は、命式の中でも突出した個性を持つ特化型です。
7タイプそれぞれに強みと注意点があり、「自分の格を知ること」は、人生の指針を持つことにもつながります。
ただし、格は「宿命の種」にすぎません。どのような環境に身を置き、どんな努力をするかで、その「種」が開花するかどうかが決まります。
あなたの完全格はどのタイプ?
ぜひ一度命式を見直し、自分の“強みの軸”を活かす選択をしてみてください。
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第9回:完全格を活かすための思考法と行動指針(準備中)