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第6回:格局とは?普通格(内格)と完全格(特別格)のやさしい違い解説

イントロダクション|格局ってなに?社長と番頭の関係で例えると…

四柱推命を学び始めると、どこかで必ず出てくる「格局(かっきょく)」という言葉。

でも、いざ勉強してみると「難しい!」「言葉が多くて混乱する…」と感じる方も多いのではないでしょうか?

そんな格局を、今回は“社長と番頭”の関係でたとえてみましょう。

命式において「格局」は、その人の性格・行動パターン・得意分野を象徴する社長のような存在。
一方、それを支える五行(通変星など)は番頭や社員たちです。

つまり格局を理解することで、自分の「本質的な役割」や「社会との関わり方」などがぐっと見えてくるようになります。

この記事では、

  • 格局とは何か?

  • 普通格(内格)と特別格(外格/完全格)の違い

  • 破格や用神との関係


    をわかりやすく丁寧に解説していきます。

格局とは?—その定義と意味

格局って何?

四柱推命における「格局」とは、命式全体の中で どの五行(木火土金水)が最も強く、中心的な働きをするか を示す分類法です。

命式とは、生まれた年・月・日・時間から導き出される「命の地図」のようなもの。

その中で、どの星(通変星・蔵干など)が中心となって「社長」として機能しているのかを見極めるのが「格局」なのです。

格局が成立するとどうなるの?

格局が成立している命式は、

  • その人の強みや運命の方向性がはっきりする

  • 才能や適職が見えやすくなる

  • 人生のバランスが良くなる傾向がある


    などの特徴があります。

逆に、格局がうまく成立していない(破格している)場合は、迷いが多くなったり、強みが発揮されにくくなることも。

普通格(内格)と特別格(外格/完全格)の違い

格局には大きく分けて2種類があります。それが、

  • 普通格(内格)

  • 特別格(外格/完全格)

この違いを把握することが、四柱推命の理解を深める第一歩です。

普通格(内格)の概要と10タイプ

普通格とは、日干(自分自身の象徴)が中心となり、それを助ける五行が命式内にバランスよく存在している状態のことです。

以下が、代表的な10の普通格です:

格局名意味・特徴
正官格正義感・ルール重視・真面目
偏官格行動力・リーダーシップ・勢い
正財格経済観念・安定志向・堅実
偏財格社交性・営業力・フットワーク軽い
食神格おっとり・表現力・愛嬌あり
傷官格批判力・独創性・自分を貫く
印綬格学問・分析・サポート型
偏印格アイデア型・変化に強い・独立志向
建禄格現実主義・堅実なリーダー
比肩格自立心・頑固・競争意識

普通格の特徴は「日干が強く、自分の得意分野に周囲が自然と調和している」点です。

特別格(外格/完全格)の概要と6タイプ

特別格とは、日干の力が弱く、代わりに他の五行が強力に命式を支配しているタイプです。

つまり、「自分が社長ではなく、強い社員(=他の五行)が実権を握っている」ようなイメージです。

以下が6つの代表的な特別格です:

格局名意味・特徴
従旺格(じゅうおうかく)周囲の五行に自分が完全に従う/権力に順応できる
従強格(じゅうきょうかく)他者のパワーに乗る/大きな波に乗るタイプ
従児格(じゅうじかく)食傷星に従う/芸術や創作に優れる
従財格(じゅうざいかく)財星に従う/金運や商才に恵まれる
従官格(じゅうかんかく)官星に従う/上司運・組織での出世向き
従殺格(じゅうさつかく)偏官に従う/困難をバネに成功する

これらの格局は 「従うことが成功の鍵」 となり、自分が主導するというより、周囲の流れに乗っていくことで力を発揮します。

「破格」と「用神」にも軽く触れておこう

破格とは?

破格とは、本来成立すべき格局が、他の五行や干支の影響で壊れてしまっている状態のこと。

例えば:

  • 正官格なのに、強すぎる偏印が混じっている

  • 従財格なのに、自分(比肩や日干)が強くなってしまっている

このような場合、格局の意味が薄まり、バランスが崩れる可能性があります。

ただし、破格だからといって「悪い運命」とは限りません。

あくまで「使い方」が大切になります。

用神とは?

用神(ようじん)とは、命式全体のバランスを取るために最も必要な五行のこと

格局によって、必要となる用神が変わります。

  • 正官格 → 印綬や比肩が用神になることが多い

  • 従財格 → 財星を強める星が用神になる

用神を理解することで、日常生活や転職・人間関係の選び方に活かせるヒントが得られるのです。

まとめ|普通格と特別格の違いと格局理解の意義

最後に、今回の内容をまとめてみましょう。

■ 普通格(内格)とは:

自分(日干)が中心となり、それを助ける星がある命式


→ 自立型・自分が主役になる生き方

■ 特別格(外格/完全格)とは:

自分が弱く、強い五行に従う命式


→ 流れに乗る/組織や他者の力を活かす生き方

格局を知ることで、自分自身の強みや、人生の「戦い方・流れ方」が見えてきます。

また、「破格」や「用神」との関係を押さえることで、より現実的に運勢を活かす方法も探ることができます。

四柱推命は奥深く、すぐに全てを理解するのは難しいかもしれません。

ですが、今回のように「社長と番頭」などイメージを交えて少しずつ学んでいけば、きっと面白く、実用的な学問になります。

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