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算命学「完全格」の3つの落とし穴!!正しい調べ方を徹底解説

算命学において「完全格」という言葉は、経験豊富な鑑定者でも心が躍る響きを持っています。

特定の条件がすべて揃った命式だけに与えられる称号であり、運勢の強さや希少性から、しばしば特別視されがちです。

しかし、完全格は「見つけたらラッキー!」という単純なものではありません。

実際には、発動条件・格の分類ミス・全体像の見落としといった落とし穴が存在します。

この記事では、算命学の命式読みになれている中級〜上級者を対象に、完全格の本質と注意点を整理し、より高度な判断力を育てるための実践的なアプローチをご紹介します。

完全格の本質と希少性

完全格とは何か? — 定義と背景

完全格とは、命式において干支の配置・五行の流れ・陰陽のバランスなどが、ある特定の理想条件を満たして成立する格局のことです。

例えば一気格、従化五格、印綬格、四位純などが代表的で、その成立条件は極めて厳しく、通常の命式ではなかなか揃いません。

希少性はもちろん、その成立時には強い運勢や特殊な宿命を伴うとされ、多くの鑑定者が注目します。

種類と分類 — 一気格・従化五格・印綬格・四位純等

  • 一気格:命式全体が同じ五行で統一される格。

  • 従化五格:従化により、日干が完全に他の要素に従う状態。

  • 印綬格:印綬が主導権を握り、知性や学問に秀でる傾向を持つ格。

  • 四位純:四柱の地支がすべて同じ支で揃う、極めて稀な格。

完全格の10種類
完全格は大きく以下の2タイプに分類できます。
一気格タイプ(五行統一系):命式の干支・蔵干が一つの五行に統一されているタイプで、以下の5種類があります。
従化五格・印綬系タイプ:環境に「従う」ことで力を発揮する完全格タイプです。以下の5つがあります。

【保存版】算命学の完全格とは?10種類の特徴と見分け方を解説

完全格の希少性と期待値

完全格は「特別な運命の持ち主」として語られることが多いですが、実際には「例外的」な宿命であることも多く、扱いを誤ると本人を縛る鑑定になる危険もあります。

重要なのは、単なるラベル付けではなく、その人の人生全体にどう影響するかを見極めることです。

落とし穴その1 — 活かすための「発動条件」を見逃すこと

“発動条件”とは?

完全格は「命式に存在する」だけでは不十分で、特定の時期や環境で初めて力を発揮します。

これを発動条件と呼びます。

例えば一気格でも、五行が完全に揃っているだけでなく、天干・地支・大運の流れが格を助ける必要があります。

環境やタイミングによる格の発現

天中殺、流年、大運など、外的な時期要因によって完全格が活性化することがあります。

逆に、不利な運気では格が抑え込まれ、本来の力が出ないこともあります。

これを無視すると「完全格なのにうまくいかない」という誤解を招きます。

落とし穴その2 — 格の誤分類(完全格と破格の混同)

完全格と一点破格の違い

完全格は条件が100%揃った状態ですが、一点破格はほぼ揃っているが一部にズレがある命式です。

見た目が似ているため、慣れていないと区別がつきにくいのが難点です。

破格を完全格と間違えるリスク

破格を完全格として鑑定してしまうと、運勢予測に過剰な期待を持たせたり、人生設計の方向性を誤らせる可能性があります。

中級以上の鑑定者は、分類基準を細かく確認する姿勢が必須です。

落とし穴その3 — 判断要素を狭めすぎて全体像を見落とす

命式全体のダイナミクスを見落とす

完全格に注目するあまり、守護神・天将星・干合・透干などの他の要素を軽視してしまうと、本来の解釈を外してしまいます。

社会的地位・財の伸び方の見逃し

完全格は運勢の強さを示す一方で、社会的地位や財運の伸び方に偏りが出る場合があります。

格の種類と併せて、人生のどの領域に強みが出るかを把握しておく必要があります。

正しく調べるための実践的アプローチ指南

命式入力の精度確保

まずは正確な命式が前提です。生年月日・出生時間・出生地まで正確に入力できるツールを選び、陰占・陽占を正しく算出します。

格の分類・判断ロジックの再確認

各格の成立条件や例外パターンを整理し、破格との違いを常に意識します。

事例比較 — 完全格 vs 破格 vs 通常命式

  • 完全格:条件100%成立

  • 破格:ほぼ成立だが一部欠損

  • 通常命式:格の成立条件に該当しない

これらを複数事例で比較すると、判別精度が飛躍的に向上します。

運勢の「発動期」の視点

大運・天中殺・歳運の影響を時系列で追い、格が力を発揮するタイミングを把握します。

おわりに(まとめ)

完全格は算命学の中でも特別な存在ですが、その希少性ゆえに誤解や過大評価がつきまといます。

  • 発動条件を見落とさない

  • 破格との区別を徹底する

  • 命式全体のバランスを重視する

この3点を押さえた上で、時期や環境の変化を含めた立体的な判断が、真の実力ある鑑定者への第一歩です。

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