「子供にどんな絵本を読んであげればいいのか…」と迷っているママやパパは多いですよね。子供の心を育み、豊かな感性を引き出すためには、絵本の選び方がとても大切です。
この記事では、心が育つ絵本を厳選してご紹介します。絵本は単なる楽しみだけでなく、言葉や感情の理解、好奇心を育む大切なツールです。研究でも、良質な絵本の読み聞かせが子供の成長に大きく影響を与えるとされています。
ここでご紹介する「心が育つ読み聞かせベスト7」は、子供たちの心に寄り添い、共感力や思いやりを育てる内容ばかり。忙しい日常でも、1冊ずつ読んでみることで、子供の成長を感じられるはずです。
目次
- 1 子供におすすめの絵本が心を育む理由
- 2 心が育つ子供おすすめ絵本7選
- 2.1 絵本1. 「ぐりとぐら」(作: なかがわ りえこ)|優しさが学べる物語
- 2.2 絵本2. 「おおきな木」(作: シェル・シルヴァスタイン)|優しさが学べる物語
- 2.3 絵本3. 「しろいうさぎとくろいうさぎ」(作: ガース・ウィリアムズ)|優しさが学べる物語
- 2.4 絵本4. 「ともだちや」(作: 内田麟太郎)|友情が深まるおすすめ絵本
- 2.5 絵本5. 「ぐるんぱのようちえん」(作: 西内ミナミ)|友情が深まるおすすめ絵本
- 2.6 絵本6. 「はらぺこあおむし」(作: エリック・カール)|好奇心を育てるストーリー
- 2.7 絵本7. 「ミッケ!」シリーズ (作: ジーン・マルゾーロ)|好奇心を育てるストーリー
- 3 読み聞かせに最適な時間とコツ
- 4 絵本選びで失敗しないためのポイント
- 5 さっそく子供に絵本を読んでみよう!
子供におすすめの絵本が心を育む理由
なぜ読み聞かせが子供の心に良いのか
読み聞かせは、子供の心の成長に大きな役割を果たします。まず、絵本を通してさまざまな感情や物語に触れることで、子供は自然に「共感力」を学びます。たとえば、登場人物が悲しい場面では「どうして悲しいのかな?」と考え、友達を助けるシーンでは「助けると嬉しい」という気持ちが芽生えます。
さらに、読み聞かせを通じて、子供は集中力や想像力も鍛えられます。ページをめくりながらお話を聞く時間は、子供がしっかりと集中し、内容を理解しようとする機会です。また、話の内容を自分なりに想像することで、頭の中で物語が広がり、想像力が豊かになります。
読み聞かせのメリットをまとめると、
- 共感力が育つ:登場人物の気持ちに触れることで他人の気持ちが理解しやすくなる
- 集中力が高まる:お話に夢中になる時間が増えることで集中する力が養われる
- 想像力が豊かになる:お話の場面を思い描くことで発想力が広がる
このように、読み聞かせは子供の心に深い影響を与える、大切なコミュニケーションの一つなのです。
子供の成長に役立つ絵本の選び方のポイント
子供にとって良い絵本を選ぶには、いくつかのポイントがあります。まず、子供の「年齢」に合った内容を選ぶことが大切です。小さい子供にはシンプルで分かりやすいお話や、カラフルで大きなイラストがある絵本が向いています。成長するにつれ、少し難しい内容や、文字の多いお話でも興味を持てるようになるでしょう。
また、絵本の「テーマ」も重要です。たとえば、友達との関わり方や家族愛が描かれている絵本は、日常生活でも役立ちやすく、子供が自然と興味を示すことが多いです。さらに、「季節」や「イベント」に合わせた絵本もおすすめです。夏には海や花火がテーマの絵本、冬にはクリスマスや雪遊びの絵本など、季節感を感じながら楽しむことができます。
絵本選びのポイントをまとめると、
- 年齢に合ったもの:年齢に応じた内容や絵の分量を考える
- テーマを意識する:友達関係や家族愛など日常に役立つテーマがおすすめ
- 季節やイベントに合わせる:その時期ならではの楽しさを感じられる内容を選ぶ
子供が絵本に親しみ、自然に学びを得られるようにするために、これらのポイントを参考にしてみましょう。
心が育つ子供おすすめ絵本7選
絵本1. 「ぐりとぐら」(作: なかがわ りえこ)|優しさが学べる物語
「ぐりとぐら」は、2匹のネズミ、ぐりとぐらが森で見つけた大きな卵でケーキを作り、みんなで分け合う心温まるお話です。ぐりとぐらが協力して大きなケーキを作り、友達と一緒に楽しむ姿が描かれ、思いやりや分かち合う喜びを自然に学べます。料理を一緒に作るシーンは、子供に「一緒に何かをする楽しさ」を伝えてくれるでしょう。
読み聞かせのポイント
- 協力の大切さを伝える:二人が協力して作業する様子に注目し、「一緒にすると楽しいね」と声をかけてみましょう。
- 分かち合う楽しさを話す:出来上がったケーキをみんなで分け合う場面で「みんなが喜んでるね」と言葉を添えると、思いやりが伝わりやすくなります。
- 自然に親しむ気持ちを育む:森の風景や生き物たちも描かれているため、自然の中で過ごす楽しさを話題にするのもおすすめです。
ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集) 単行本 – 1967/1/20
絵本2. 「おおきな木」(作: シェル・シルヴァスタイン)|優しさが学べる物語
「おおきな木」は、子供と一本の木との長い関わりを描いた感動的な物語です。木が子供の成長に合わせてさまざまな物を提供し続ける姿が、「無償の愛」という大きなテーマをわかりやすく表現しています。優しさや思いやりを学びたい子供にぴったりで、「親子の絆」についても考えるきっかけをくれます。
読み聞かせのポイント
- 木の優しさに注目する:木が子供にいろいろな物を提供する姿を見て、「どうして木はこんなに優しいのかな?」と問いかけてみましょう。
- 親子の絆について話す:読み終わった後、「誰かのために何かをするってどういうことかな?」と考えさせると学びが深まります。
- 感謝の気持ちを育てる:木がどんな気持ちで見守っているのかを想像することで、感謝の気持ちが芽生えるきっかけになります。
おおきな木 シェル シルヴァスタイン/作 村上春樹/訳
絵本3. 「しろいうさぎとくろいうさぎ」(作: ガース・ウィリアムズ)|優しさが学べる物語
「しろいうさぎとくろいうさぎ」は、二匹のうさぎが寄り添い合い、互いを思いやる姿が描かれた絵本です。物語を通して「相手を大切にする気持ち」や「そばにいる喜び」を感じさせてくれ、子供に自然な形で優しさが伝わります。家族や友達を大事にすることの大切さに気付くきっかけとなるでしょう。
読み聞かせのポイント
- 相手を思いやる気持ちを話す:うさぎ同士の心のつながりに注目し、「どうしてこの2匹は一緒にいると嬉しいんだろう?」と問いかけてみましょう。
- そばにいることの喜びを感じる:絵本の最後のシーンで「そばにいると安心するね」と子供に伝えると、優しい気持ちが育ちます。
- 日常生活に結びつける:「友達や家族と一緒にいるときも、この気持ちを大切にしようね」と親子で話し合うと、物語の学びが深まります。
「しろいうさぎとくろいうさぎ」(作: ガース・ウィリアムズ)
絵本4. 「ともだちや」(作: 内田麟太郎)|友情が深まるおすすめ絵本
「ともだちや」は、友達を作りたいきつねが「ともだちや」を開く物語です。利益を求めて始めた友達作りが、本当の友情へと変わっていく過程が描かれ、子供に「本当の友達とは何か」を考えさせます。「お金で買えないものの価値」についても学べ、友情をより深く理解するきっかけになります。
読み聞かせのポイント
- 友情の本質に気付かせる:「きつねが友達を本当に欲しいと思ったのはなぜだろう?」と問いかけることで、友情について考えさせましょう。
- 友達作りの楽しさを話す:友達を作るための努力が描かれているため、「一緒にいると楽しいね」と親子で感想を共有するといいですね。
- お金より大切なものがあると教える:「お金で買えないものってなんだろう?」と話し合うと、深い学びが得られます。
「ともだちや」(作: 内田麟太郎)絵本
絵本5. 「ぐるんぱのようちえん」(作: 西内ミナミ)|友情が深まるおすすめ絵本
「ぐるんぱのようちえん」は、ぞうのぐるんぱが仲間たちと協力し、失敗を重ねながらも成長していく物語です。誰かと一緒に取り組むことの大切さや、失敗しても立ち上がる勇気を教えてくれます。周りの仲間との絆を深める内容なので、友達関係や協力の大切さを子供に伝えるのに最適です。
読み聞かせのポイント
- 協力することの大切さを伝える:ぐるんぱが仲間と協力して成長する姿を見て、「みんなで頑張るっていいね」と声をかけてみましょう。
- 失敗を恐れない勇気を話す:失敗しても仲間と一緒に努力する姿勢を褒めて、「失敗しても大丈夫」と伝えると、勇気が湧きます。
- 仲間の大切さを感じる:最後に、仲間との絆が深まる場面で「友達といると安心するね」と話すと、友情の大切さがより深く理解できます。
「ぐるんぱのようちえん」(作: 西内ミナミ)
絵本6. 「はらぺこあおむし」(作: エリック・カール)|好奇心を育てるストーリー
「はらぺこあおむし」は、1匹のあおむしがたくさんの食べ物を食べながら成長し、美しい蝶になるまでの物語です。あおむしが日々成長しながら変化していく姿が子供の好奇心を刺激し、自然の成り立ちや生き物の成長に興味を抱くきっかけとなります。
読み聞かせのポイント
- 成長を楽しむ:あおむしが食べた物や体の変化に注目し、「今日は何を食べるかな?」と問いかけてみましょう。
- 自然のサイクルを学ぶ:あおむしが蝶になる変化を通じて、「生き物が成長するってすごいね」と伝えると、自然に対する興味が湧きます。
- 数を数える楽しさを知る:食べ物の数を一緒に数えると、楽しみながら学べる内容です。
「はらぺこあおむし」(作: エリック・カール)
絵本7. 「ミッケ!」シリーズ (作: ジーン・マルゾーロ)|好奇心を育てるストーリー
「ミッケ!」シリーズは、絵の中から特定のアイテムやキャラクターを探し出す、探し絵の絵本です。ページにたくさんの情報が詰まっており、子供が夢中で探し続けることで観察力や集中力が高まります。「次はどこにあるの?」というワクワクが好奇心を育むため、遊びながら学べる魅力的なシリーズです。「ミッケ!」シリーズには「たからじま」「ゴーストハウス」など色々なシリーズがあります!お子様の好みに合った本が見つけられるはずです。
読み聞かせのポイント
- 探す楽しさを共有する:「見つけたよ!」という成功体験が、達成感や探究心を引き出してくれます。
- 観察力を高める:絵本の隅々を見て探すことで、「細かい所も見てみよう!」と観察力が育ちます。
- 視点を変えることを教える:「いろんな角度から探すと見つかるかもね」と声をかけると、柔軟な視野を持つきっかけになります。
「ミッケ!」シリーズ (作: ジーン・マルゾーロ)
これらの絵本を通じて、優しさ、友情、そして好奇心が自然に育まれるでしょう。親子で楽しみながら、それぞれの物語から大切な学びを得られるはずです。
読み聞かせに最適な時間とコツ
子供の集中力を引き出す読み聞かせのタイミング
子供に絵本を読み聞かせる際、適切なタイミングを選ぶことで集中力が高まり、物語をより楽しめるようになります。子供の興味を引きやすいタイミングを見極めるのが大切です。
たとえば、
- 寝る前のリラックスした時間:体が休まり、気持ちも落ち着いているため、内容に集中しやすくなります。また、寝る前の習慣として絵本を読むと、子供がリラックスした気持ちで眠りにつくことができます。
- おやつの後:お腹が満たされて満足感があるため、集中力を保ちやすくなります。
- 休日の午前中:平日の疲れがないので、元気いっぱいで本に集中できます。
さらに、子供が「読んでほしい!」と言った時もよいタイミングです。子供自身が読みたい気持ちを持っていると、集中力も上がり、楽しみながら絵本の世界に入れます。毎回同じ時間に読み聞かせると、子供もその時間を楽しみにするようになるでしょう。
効果的な読み聞かせのテクニック
読み聞かせをさらに楽しんでもらうには、いくつかの工夫が役立ちます。少しの工夫で、子供は絵本の内容にもっと引き込まれ、想像力も広がります。
効果的なテクニックとしては、
- 声の調子を変える:キャラクターごとに声色を変えたり、物語の場面に合わせて声を大きくしたり小さくしたりすることで、臨場感が増します。例えば、おばけが出てくるシーンでは低い声で話すと、子供がわくわくしたり、少しドキドキしたりしながら話を聞いてくれます。
- ゆっくり読む:特に大事な場面や感動的なシーンでは、少しゆっくり読むと、子供が内容をかみしめやすくなります。
- 絵を指さしながら読む:絵本の絵を指さしながら「ここにウサギがいるね」などと話しかけると、子供が物語に入り込みやすくなります。視覚的なイメージがわかりやすくなるため、内容の理解も深まります。
こうしたテクニックを使いながら読み聞かせをすることで、子供が絵本の世界をもっと楽しみ、物語に引き込まれるようになります。
絵本選びで失敗しないためのポイント
子供の年齢別で選ぶおすすめの絵本のポイント
絵本を選ぶときは、子供の年齢に合ったものを選ぶことが大切です。成長に応じた内容であれば、子供が興味を持ちやすく、理解もしやすくなります。年齢別に適したポイントを以下にまとめました。
- 0〜2歳向け:この時期は色や形のはっきりした絵が多く、シンプルでわかりやすい内容の絵本が好まれます。例えば「〇〇ちゃんのかお」や「どうぶつえん」など、ページをめくるだけで動物や顔が見られるものがおすすめです。
- 3〜5歳向け:この頃になると、少し長めの物語や、繰り返しのあるリズミカルな文章が楽しめます。例えば「いないいないばあ」や「もりのおふろ」など、親子で遊びながら読むことができる絵本が喜ばれるでしょう。
- 6歳以上向け:登場人物の気持ちに共感できるストーリーや、物語の中で問題が解決されるような内容が好まれます。「はじめてのおつかい」や「100万回生きたねこ」など、少し考えさせられる内容が子供の心に響きやすくなります。
このように、子供の年齢や興味に合わせて絵本を選ぶことで、より深く絵本を楽しんでもらえるでしょう。
心に残る絵本を選ぶ際の注意点
心に残る絵本を選ぶためには、内容だけでなく、絵本が持つメッセージや雰囲気にも注目することが大切です。ただ楽しむだけでなく、子供が何かを感じ取れる絵本であると、より記憶に残りやすくなります。選ぶ際には以下のポイントを意識してみてください。
- 絵が子供にとってわかりやすいか:特に幼い子供には、はっきりとした色や形で描かれた絵のほうが理解しやすいです。「ぐりとぐら」など、キャラクターの表情がわかりやすいものは、子供の興味を引きやすく、共感も生まれやすくなります。
- 内容が前向きで希望を与えるか:物語の内容が暗すぎたり悲しすぎると、子供が不安を感じることもあります。前向きな気持ちや明るい未来が感じられる内容を選ぶと、読み終えたあとに良い感情が残りやすくなります。
- 子供が考えるきっかけを与えるか:例えば「しろくまちゃんのほっとけーき」では、クマがパンケーキを作る過程が丁寧に描かれており、親子で「今度一緒に作ろうか」と話が広がります。このように、絵本から日常生活につながるヒントがあると、親子の会話も増え、心に残りやすいです。
このようなポイントを心がけながら選ぶことで、単なる読み聞かせを超えた深い絵本体験を提供できます。
さっそく子供に絵本を読んでみよう!
読み聞かせが楽しくなる!親子の絆を深める方法
読み聞かせは、親子の絆を深めるための大切な時間です。ただ読むだけでなく、子供とのやりとりを楽しむことで、より楽しい時間にすることができます。まず、以下のポイントを意識することで、親子で絵本を楽しむことができます。
- 子供のペースに合わせる
子供がページをめくるのを手伝いたがったり、絵をじっくり見たりすることも多いでしょう。そのような時は急かさず、子供のペースに合わせて読み進めてください。 - リアクションを大きくする
絵本の登場人物になりきって、声のトーンを変えたり、驚いた表情を見せたりすると、子供も興味を持ってくれます。「あっ!うさぎさんが飛んだね!」といった声かけも効果的です。 - 質問や感想を引き出す
物語が進む中で「次はどうなると思う?」と問いかけたり、「どの動物が好きだった?」と質問してみましょう。子供の考えを引き出すことで、楽しさが増します。
親子のやりとりを通じて、絵本の時間が単なる「読み聞かせ」から「一緒に楽しむ時間」へと変わります。この工夫で親子の関係がより深まることでしょう。
子供の反応が良い絵本を見つけるために
子供の反応が良い絵本を見つけるためには、まず子供の興味や年齢に合ったものを選ぶことが大切です。子供は好奇心旺盛なので、テーマや内容が自分に合っている絵本には自然と興味を示します。以下のポイントを意識しながら、絵本を選んでみましょう。
- 子供の好きなキャラクターや動物が出てくる絵本
たとえば、うさぎやゾウなど子供が興味を持っている動物が登場する絵本は、喜んで読んでくれます。「うさぎちゃんが出てくる本を読もうか?」と誘うと良いでしょう。 - 繰り返しの言葉やリズムのある表現が多い絵本
リズミカルな言葉や繰り返しのフレーズは子供が覚えやすく、楽しみやすい要素です。何度も出てくる「ばったり」「どんどん」などの言葉は、読み手も楽しく、子供の反応も良いです。 - 絵が大きくてシンプルな構成の絵本
絵が細かすぎず、分かりやすい内容の絵本は、幼い子供にも理解しやすく、集中してくれる傾向があります。初めて読む絵本には、はっきりとしたイラストの本を選んでみてください。
こうした工夫により、子供が「また読みたい!」と思うお気に入りの絵本を見つけることができます。