算命学を学ぶうえで欠かせないのが、「五行(ごぎょう)」と「陰陽(いんよう)」の考え方。
でも、「木・火・土・金・水ってなに?」「陰と陽の違いって?」といった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、五行と陰陽の基本的な意味と性質を、初心者にもわかりやすく解説していきます。
命式の読み方がぐっと深まるので、ぜひゆっくり読み進めてみてください。
目次
五行とは?自然と人を表す5つの要素
五行とは、自然界や人間のあらゆる現象を5つの性質に分けた東洋思想の基本概念です。
五行 | 象徴するもの | キーワード |
---|---|---|
木(もく) | 春・成長・肝臓 | 拡大・柔軟・思いやり |
火(か) | 夏・心臓・熱 | 情熱・表現・直感 |
土(ど) | 季節の変わり目・脾臓 | 安定・調和・思考 |
金(ごん) | 秋・肺 | 規律・判断力・実行力 |
水(すい) | 冬・腎臓 | 知恵・感情・柔軟性 |
五行は命式の中に全て含まれる
算命学の命式には、自分の中にどの五行がどれだけあるかが明記されています。
バランスが取れていれば調和のとれた性格に。偏っていると、強みやクセがより際立つ傾向になります。
五行の関係:相生と相剋
五行同士には「助け合う関係」と「打ち消し合う関係」があります。
相生(そうじょう)=生み出す関係
- 木 → 火 → 土 → 金 → 水 → 木(循環)
相剋(そうこく)=抑える関係
- 木 ⊣ 土 ⊣ 水 ⊣ 火 ⊣ 金 ⊣ 木(干渉)
この関係を知っておくと、命式で**五行がどう動いているか(流れやバランス)**がわかるようになります。
陰陽とは?すべての性質にある「二面性」
陰陽とは、この世のすべてが「陰」と「陽」の2つの性質に分かれて存在しているという考え方です。
陽(よう) | 陰(いん) |
---|---|
動・光・外向的 | 静・影・内向的 |
昼・春夏・成長 | 夜・秋冬・収縮 |
男性性・能動 | 女性性・受容 |
算命学では、五行すべてに「陽・陰」両方があるため、全部で10種類の「天干(てんかん)」に分かれます。
陰陽五行が命式にどう現れる?
命式にある「天干・地支」は、それぞれ五行+陰陽の情報を持っています。
例:
- 甲(木の陽) → 真っ直ぐで意思が強く、外向的
- 乙(木の陰) → 柔らかく協調的、内向的な傾向
天干と五行の一覧
天干 | 五行 | 陰陽 | キーワード |
---|---|---|---|
甲 | 木 | 陽 | 真っ直ぐ・理想主義 |
乙 | 木 | 陰 | 優しい・柔軟性 |
丙 | 火 | 陽 | 明るい・表現豊か |
丁 | 火 | 陰 | 控えめ・内に情熱 |
戊 | 土 | 陽 | 安定・信頼 |
己 | 土 | 陰 | 慎重・分析型 |
庚 | 金 | 陽 | 正義感・直線的 |
辛 | 金 | 陰 | 繊細・美意識 |
壬 | 水 | 陽 | 好奇心・大胆さ |
癸 | 水 | 陰 | 感受性・思索的 |
命式で見る五行バランスの例
たとえば、命式に「丙・丁・午・巳」が多い人は、火の五行が強め →
→ 情熱的、感情表現豊か、人前に出るのが得意 なタイプと読み取れます。
五行バランスが人生に与える影響
五行が偏るとどうなる?
- 火が多い人:情熱的で行動力あり。ただし怒りやすい傾向も
- 水が多い人:知的・冷静・感受性が高い。心配性になることも
- 金が多い人:責任感と正義感が強い。完璧主義になりがち
- 木が多い人:のびのび・自由人。逆に我が強い面も
- 土が多い人:安定志向・安心感あり。変化に弱い
バランスが取れている人
五行がまんべんなく命式にある場合は、調和的な性格・人間関係に安定感がある傾向にあります。
五行を活かすヒント
自分の命式で五行の偏りがあると気づいたら、それを活かす工夫ができます。
五行 | 活かす方法 |
---|---|
木 | アイデア発想、教育、育成に関わる仕事へ |
火 | 表現活動、プレゼン、リーダー業に挑戦 |
土 | 信頼重視の仕事、家族や地元との関係強化 |
金 | 専門職、法務、ルールを作る仕事が向く |
水 | 創造・芸術・研究・深い対話を活かす場へ |
まとめ:五行・陰陽を知ると命式が深まる!
五行と陰陽の理解は、命式を読み解くうえでの土台になります。
「木が強いから、私は育てる力がある」「火が少ないから、情熱を意識しよう」など、日常の考え方や行動に役立てることも可能です。
次回は、命式に含まれる**「十大主星(じゅうだいしゅせい)」という星たち**について詳しく解説します!
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