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「完全格」はめったに成立しない?算命学での厳しすぎる条件とは

算命学における「完全格(かんぜんかく)」とは、特定の五行や命式構造が極めて整った状態を指し、非常に稀で特別な存在です。

単なる運勢の良し悪しとは異なり、命式の構造そのものが高次元で整っているため、強い運命的流れや特定分野での飛躍的成功を示唆します。

しかし、その分成立条件は非常に厳しく、誰でも持てるわけではありません

この記事では、中級者以上の方向けに、「完全格」が成立するための具体的な条件や、発動時の特徴、さらには「破格」や「準完全格」との違いについて詳しく解説します。

完全格が成立するための条件とは?

陰占における五行の偏在と格の一貫性

完全格の命式は、五行のバランスが偏在しており、一気格従化五格といった「偏り」を伴う構造が前提です。

  • 一気格:陰占の地支(年・月・日・時)がすべて同じ五行(例:木一気)で構成されている命式。


    非常に統一感が強く、五行エネルギーが一点集中している。

  • 従化五格:日干が周囲の五行エネルギーに従う命式。


    日干が“主役”ではなく、周囲に“従う”ことで格が成り立つ。

どちらも、命式全体にブレがなく、特定の五行・性質に集約されていることが成立の大前提となります。

「身弱」であること(従化五格の成立条件)

とくに従化五格では、日干が自立できないほど“身弱”であることが必須条件です。

自分自身のエネルギーが弱く、周囲に流されやすいことで、逆に大きな時流や環境の力を借りて成功を掴む可能性を示します。

身強な命式では、従化とは認定されず、たとえ五行に偏りがあっても「破格」扱いになることも。

このため、命式を読む際には身強・身弱の判定が極めて重要になります。

守護神が透干していること(上格の判断基準)

完全格が「上格」として評価されるためには、命式において守護神が透干していることが一つの条件とされています。

  • 守護神とは:命式の偏りを調和・補完する役割を持つ五行

  • 透干とは:天干(年・月・日・時)にその五行が“露出”していること

守護神が透干していることで、命式が外部からの助けを受けやすくなり、運の後押しを得られると解釈されます。

これが、単なる完全格から「上格」へと昇格する重要な要素です。

完全格の「発動条件」とタイミング

完全格の命式を持っていても、それが常に発動しているわけではありません

むしろ、「発動」には後天的な要素が大きく関わります。

天中殺や運気の波との連動

  • 天中殺:自我や制限が外れ、通常では得られない流れが入りやすい時期

  • 大運・年運:特定の五行エネルギーが巡ってくるタイミング

これらのタイミングで、命式の完全格構造が外部と連動し、初めて本来のポテンシャルが発動するのです。

発動しない間は、「一見普通の命式」に見えることもあるため、タイミングの見極めが極めて重要です。

完全格成立時の特徴と注意点

引き寄せ力と成功のポテンシャル

完全格が発動している時期は、周囲からの引き立てや機会が自然に集まる傾向があります。

努力以上の成果を得たり、偶然のチャンスを掴みやすい状態といえるでしょう。

  • 社会的なポジションの急上昇

  • カリスマ性の発揮

  • 専門分野での抜擢・成功

こうした現象は、命式の構造が整っていることに加え、外部の運気がマッチしている時に訪れます。

活かせない場合は「破格」扱いに?

一方で、完全格の命式を持っていても、

  • 自覚がない

  • 環境や時流に逆らう

  • 守護神を活かす行動をしていない

といった場合には、運気の滞りや大きな試練、批判に晒される可能性もあります。

完全格はポテンシャルが大きい反面、扱い方を誤るとリスクも伴うため、謙虚さと自己理解が鍵になります。

「破格」および「準完全格」との比較

「破格」とは何か?その特徴

破格とは、完全格に非常に近い命式構造を持ちながら、条件の一部が欠けている命式です。

  • 守護神が透干していない

  • 身強・身弱の判定が曖昧

  • 陰占の五行がやや混ざっている

このような状態では、命式は“惜しい”形で、本来の完全格としての評価は受けにくいものの、それでも高いポテンシャルを内包しています。

準完全格としての可能性

近年では「準完全格」と呼ばれる解釈も増えており、一点だけ破格でも、後天運で補えるケースが見られます。

  • 実例:一点破格でも成功している起業家、芸能人、指導者など

  • 補完要素:大運・年運で守護神が巡る、環境に恵まれるなど

このように、「完全格でなければ成功しない」ということはなく、破格や準完全格でも十分に活かす方法は存在します

まとめ|完全格は「構造 × タイミング」の融合

算命学における完全格は、非常に高度かつ整った命式構造を意味しますが、成立には以下の要素が不可欠です。

  • 五行の一貫性と偏在(例:一気格・従化五格)

  • 身弱であること(従化五格の場合)

  • 守護神が透干していること(上格要件)

  • 後天運による“発動タイミング”の一致

そして、これらの要素が整ったとき、社会的にも精神的にも飛躍するチャンスが訪れるのです。

次のステップ|自分の命式を確認し、活かす方法を考えよう

自分の命式が完全格かどうかを確認するステップ

  1. 陰占で五行の偏りをチェック(一気格・従化五格の成立)

  2. 身強・身弱を判定(通変星の数、蔵干、十二運などから判断)

  3. 守護神の選定と透干の有無を確認

  4. 大運・年運と命式の関係性を分析

※無料の命式作成ツールや、有料鑑定を活用するとスムーズです。

成立していたら? 活かし方のヒント

  • 天中殺を“味方”につける:制限が外れる時期を戦略的に活用

  • 専門分野での活動を重視:五行特性に合った分野で力を発揮

  • 守護神的な人物と関わる:自分にとってプラスの存在と縁を築く

完全格は「持っているだけ」で終わらせてはもったいない資質です。

正しく理解し、タイミングを逃さず活かすことが、人生を大きく動かす鍵となります。

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